2022年5月21日(土)、22日(日)開催の「第35回 日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会」につきまして、当初は、「中央電気倶楽部」(大阪市)において、対面での開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、Web開催の形で行わせていただくことになりましたので、ご報告申し上げます。
第35回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会は約2年ぶりの開催となります。
糖尿病や肥満症は、世界中で激増しています。したがって、その成因、病態生理、合併症、治療などに関する研究の重要性はますます高まっており、基礎研究から臨床へ、そして、臨床から基礎研究のサイクルで、糖尿病学や肥満学の研究が進行し、新たな病態解明や治療法の開発につながっています。
本会は、旧・日本糖尿病動物研究会時代より、我が国で糖尿病・肥満マウス・ラットが多数樹立されてきた伝統に則り、糖尿病・肥満の成因・病態生理に関する研究を数多く発信してまいりました。
比較的小規模の学会ではございますが、臨床医学研究者、基礎医学研究者、製薬会社関係者など、異なるバックグラウンドを持つ方が参加しています。
今回残念ながら、現地開催は困難と判断し、Web開催としましたが、新たな交流ができる貴重な場となればと期待しています。
本年度学術集会の行事としては、褐色脂肪、消化管、そして、膵β細胞に焦点をあて、褐色脂肪は脇裕典先生(秋田大学)に特別講演、消化管は私が会長講演、そして膵β細胞については、この領域で素晴らしい業績をあげられた、故 清野進先生を追悼し記念シンポジウムとして開催させていただきます。
学会には4つの役割があると思っています。研究成果の発表の場であるだけではなく、新しい情報を入手する場でもあり、 交流の場でもあります。もう一つは、参加することで気ちが高揚する場だと思っています。ぜひ、参加者がワクワクする学会にできればと思っていますので、 多くの方のご参加を期待しています。
2022年5月
日本糖尿病・肥満動物学会
理事長 寺内 康夫
第35 回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
会長 山田 祐一郎